キャリアを選択する際に、よく耳にするフレーズ。「大企業とベンチャーどっちが良いのか?」
この記事では、あなたのキャリアを考える材料になりうる「新しい考え方」を提供する。以下の3つを主にお伝えしよう。
- ベンチャーと大企業、実際のところどっちが良いのか?
- 最適のキャリア選択は?
- 企業に対する、新しい捉え方のフレーム
少しでも疑問に思ったり、このテーマに興味があれば読み進めて見てほしい。
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ベンチャーと大企業の違い
「ベンチャーと大企業の違いは?」この質問を誰かに尋ねると、多種多様な答えが返ってくることだろう。はじめに、具体的にベンチャーと大企業の要素をあげていく。改めて、これらの違いがあることを認識してほしい。
まずは大企業のメリット、デメリットから、それぞれ整理していこう。
大企業のメリット
- 社会的信用がある
- 福利厚生が充実している
- 大規模な仕事がある(できるかどうかは別)
- 人が多い
よく言われることだが、やはり安定感はある。
大企業のデメリット
- 職種が選べない
- 上司が選べない
- 勤務地が選べない
- 成果が給与に反映されない
- 出世しないと意味がない→ゆるく勤めると後が痛い
- 出世をすればするほど市場との距離は開く→(ビジネスパーソンとして価値は下がる)
会社が守ってくれる部分が大きいが、その分、全般的に制限が多いのが大企業だ。
中でも、大企業だと「自分の思うようにいかないケース」が多々、見受けられる。極端な例を言うと、総合職で入って、バックオフィスがしたかったのに営業をさせられるなど。
これは例えば、甲子園目指すために高校に入ったのに、バドミントン部にいる状態のようなイメージ。大企業は、かなり制限を強いられる可能性があるので、個人の決定権が小さいことを押さえておく必要がある。
一方でベンチャー企業はどうだろうか。
ベンチャー企業のメリット
- 裁量権がある
- 昇進しやすい
- 結束が強い、チームワークを感じれる
ベンチャー企業のデメリット
- 社会的信用が小さい(ローンが組みにくい)
- 労働時間が長い
- 責任が大きい
- 成果が給与に反映されない
といったところだろうか。上記の材料で検討すれば、明快に考察することができるように思う。したがって「キャリアを間違える可能性」はなくせるであろう。しかし、「あなた自身のキャリア」において、より良い選択ができるかどうかというと、それは限りなくNoに近い。
なぜか。
それは、そもそもの質問「ベンチャーか大企業か?」の問いに対する答えが、判断材料として不足しているからだ…。
ベンチャーと大企業の違いだけを問うことは、ナンセンス
上記にあげた「ベンチャー、大企業それぞれの違い」に対する答えは大きく間違っていることはない。ただ、あまり参考にならないと私は考えている。なぜなら、これらは抽象的な項目である上、一番大切な「あなたにとって適切な情報であるか?」を判断しづらい材料であるからだ。
特に、就活生がこの質問を元に情報を収集しづらい理由としては、尋ねる相手によって得られる情報に偏りが生まれてしまうことにもある。
例えば、大企業のサラリーマンサイドから言わせれば、「安定しているけど、面白さはないかな。ベンチャーの仕事は楽しそう」と答えるかもしれない。一方でベンチャーに勤める圧倒的成長マンは、「ベンチャーはやりがいあるけど、アリのように働かさせられるなぁ」なんていうかもしれない。
また、冒頭のように情報を整理しても、なお、「大切な要素」が抜け漏れてしまう。「大切な要素」とは、ベンチャーや大企業といった抽象的な括りでは網羅することできない。
したがって、「大企業かベンチャーどっちに入社すべきか?」なんて質問は、そもそも非常にナンセンスなのです。ちなみに、過去に僕もその質問をして、企業の人に割と真面目に怒られたことがある。
よしお
就活序盤だったとはいえ、非常に愚かだった。ちなみに、どういう風に怒られたかというと非常に端的に、
「自分で考えろ」と。
要は、ベンチャーか大企業。どちらかが良いかといった「ありふれた質問」ではなく、もっと深く、自分の頭で考える必要があるとのことだったのだ。
では、どうやって深く掘り下げていけばいいのか。これがわかりにくいと思う。そこで、ここからはベンチャーと大企業の二元的な考え方ではなく、もっと詳細なフレームに分解して、あなたに「どの企業に入るべきか?」をお伝えしていこう。
企業の捉え方、その大枠の数を増やし、視野を広げる
ベンチャーか大企業といった2つの側面だけで企業をとらえてしまうと、入社してから「こんなはずじゃなかった」と地獄の日々を過ごすことになりかねない。就活時に視野を広く持っておくことで、今後の自分のライフスタイルの形成にも役に立つ。
では、散々引っ張ったが、企業への捉え方に対する重要度がわかったところでいよいよ本題に入ろう。
企業をどう捉えるか?その考え方は6つのフレームに分けられる。
6つの企業分類のフレーム
企業には様々な属性を持ったものが無数に存在している。その中の優良企業を見つけるためには、ベンチャー大企業から4つほど分類を加えて、6つの企業分類のフレームを用いる必要がある。
6つのフレームとはそれぞれ以下のようなものだ。
- old大企業
- New大企業
- メガベンチャー
- old中小企業
- ベンチャー
- スタートアップ
この捉え方をするだけで、大きく視野が広がる。
単にベンチャー・大企業。と言った枠ではなく、その中でも「新しいか、古いか?」「規模は大きいか小さいか?」「企業体制はどうか?」などの要素を考慮する必要がある。その大枠を漏れなくだぶりなく捉えることができるフレームとして最適なのが6つの企業群なのだ。
では、これらの企業群が、どういう属性を持つか具体的に説明していく。
下記は独断と偏見も交えているので、あくまで参考程度に。実際にこのフレームを頭の片隅に入れながら、企業の人と対峙していくと、また違って見え方がして面白い。
1.old大企業
日本の古き良き大企業、メーカー、商社、金融など。辞めないことが前提。親、親戚受けが良く、一般的に就活強者と言われる。就職偏差値といわれるものは高い。スーツ着てキッカリ定時な就労スタイル。50歳になる時、出世競争に勝てれば、年収は超高レート確定。負ければ子会社出向。
驚くエピソードがある。それは会社によって、入社時に「40年間お願いしますね」と言われること。今後の時代を考えると、先行きは不透明。普遍的なプロダクトを持つ会社に行けば勝ちきれる。なお、ブロガー界隈やネット界隈、IT系からは謎に批判対象にある。
2.New大企業
グーグル、リクルート。その他外資(P&G・アクセンチュア)大きな会社だけど、日本的な考え方がない。old大企業と比較にならないほど、勤め上げる待遇でない。したがって成果が出ないとクビになる。例えるなら、野球選手の契約更改。わりと親、親戚に喜ばれない。とにかく、クッソ働く。生き残る手段として、あらゆることをする場合もあり。
出世競争派と、独立前手で力を蓄える人に分かれる。出世競争派は不倫調査や、悪評を広めるといった泥臭いことも時には行われる。独立派はあくまでドライ。意識が中位より高い人はNew大企業が一番適正であると考える。
3.メガベンチャー
最近はやりの大手ネット広告代理店や、大手インターネット企業。
「ここに入ると楽しく働けるよ」と、表面的には楽しそうに見えるが、よくよく中身を見てみると、意外とold大企業のような「制限」を強いられる場合が多々ある。キラキラの裏で、やってることは大企業っぽい部分があることを抑える必要あり。
独立志向の人が多いように思うが、意外にも、出世競争にいそしむ人が実は多い。このメガベンチャー企業群をベンチャーと混同すると痛い目に会う。
4.old中小企業
昔からある地域の中小企業。もちろん今後10年で淘汰される企業は多いが、中には知る人ぞ知る優良企業もある。家庭的な雰囲気。地方住まいでold中小企業に入れると、生活水準は比較的、高い方に属せる可能性大。地方で安定したいなら、意外とおすすめ。
職場の雰囲気は文化部的なクラス。理系クラス的な雰囲気がある(?)
一番の難点は、問答無用で、個人のキャリアは職場に口出せないこと。「うちの会社で働いているんだろ?どこに行く?威圧」といわれ終了。
5.ベンチャー
ベンチャーの一番の定義、それは創業社長が株式を持っていること。また成長市場で、優良なビジネスモデルで単年度黒字化している。基本的には、創業社長が何でも自由に決めている
例えば、大企業だと、
「多角的な分析をしたか?それを実施するメリットは何か?リスクは何か?」
といった議論を積み重ね、慎重に意思決定するシーンも。
ベンチャーなら、
「来月からメディア立ち上げていいすか?」「行けそう?」「〜で〜根拠があるのでいけそうです」「おっけ。じゃあ今日から開始な」
こんな風にラフな会話がなされる。基本的に大多数の人間は、自分の市場価値を高めるために働く。無論、出世競争という感じではない。また、自由なので、変な会社も多い。
6.スタートアップ
エクイティ・ファイナンス。投資家に運営資金を調達して創業した企業。スタートアップとして捉えることができる条件としては、成長事業で優良なビジネスモデルを”構築中”といこと。基本的に単年度は赤字。ビジョンと資本で優秀な人を集めて、短期間で上場を狙う企業群。
意外にも経営に関して、投資家がほぼ決めている場合が多い。社員の給与は高くない。くそ赤字。資本がないので、ベンチャーのように変なことでお金を使っている会社は少ない
このように、6つのフレームから企業を捉えると、今までベンチャーと一括りにしていたものも、細かい違いがあることがわかります。もちろん、独断と偏見によるものもあるが、枠を広げ、企業を捉えることができる点が大事だということが言いたい。
さて、以上を踏まえた結論として「どこがオススメか?」に対して答えを出してみる。
まとめ.企業群、結局どの選択が一番いいか?
結論を出したほうが、記事的にもまとまりが良いが、これに関しては、
「人による」
と、結論付けざるをえないのが正直なところ。
なぜなら、要因が個々それぞれの中に無限に存在しているから。
例えば、
住む場所。取り組む仕事。自尊心。家庭を持つかどうか。
プライベートを充実させるかどうか。どういう人生を歩みたいか?何を幸せと感じるのか?
といった要因によって、上記の企業群のどこが適切かは変わってしまう。
したがって、こればかりは「一番ここがオススメです」なんて結論を出すワケにはいかない。
つまり、結局あなたが「どう生きたいか?」に集約されるのだ。
私が、あなたに「New大企業に所属すべし!」なんて、絶対的には言えないのだ。
ただ、ここまで読んでくれたあなたは、「判断材料」を人より多く持つことができたはずだ。
大切なのは、数多ある企業から「あなたに合った企業」を選択し、そこで働くことを”納得した上”で決めること。
企業とのミスマッチの多さが嘆かれるのは、「自分にとって一番合いそうかどうか」を熟考できていないからだ。
したがって志望者側も、より深いレベルで企業を捉えていなければならない。
そのための参考材料に、6つの企業群を元に情報を収集していくことをオススメする。
より良いキャリア選択ができるよう、この記事があなたのお役に立てと思い書いた。参考になれば幸いだ。
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