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就職浪人

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就職浪人で人生終了?就活の厳しさと賢く内定を得る方法

本コンテンツは独自に制作していますが、一部にサービス提供企業等から広告料および送客手数料を受領しているPR情報が含まれています。

・思うように就活が進んでいない
・今年はもう諦めて来年また就活をしたほうがいいのか
・就職浪人になって来年早いうちから就活を始めたほうが得ではないか?

この記事にたどり着いた人のなかには、思うように就活が進んでいない人や、就職浪人という選択肢を考えており、新卒就活での後悔を払拭したいと思う人もいるでしょう。

私は17卒の就活で第一志望企業に落ちました。実力不足を思い知り、悲しかったです。

Kという友人がいたのですが、彼もまた同じように第一志望の企業に落選をして悔しい思いをしていました。

私たちはどうにかして有名企業に入れないか考えに考え、選択肢のひとつとして出たのが就職浪人です。

この記事では、就職浪人を選択をしたK君の既卒就活のリアル、就職浪人の厳しさ、そして彼の経験を基にどのように既卒就活を進めていけばいいかをお伝えします。

就職浪人の厳しさや、厳しい中でもどう動いていけばいいか、そして、就職浪人で人生が大きく変わった友人Kの迎えた結末を知ることができます。

あなたが就職浪人をすべきかどうか、その判断材料として参考にしてみてください。

1.就職浪人とは?

  1. 就職浪人と就職留年の違い
  2. 就職浪人と就職留年のメリット・デメリット
  3. 就職浪人になれば学業もなく就活に専念できる

1-1.就職浪人と就職留年の違い

就職浪人と就職留年は新卒カードの有無など大きく差があります。

まずは、就職浪人と就職留年の違いを整理しましょう。

●就職浪人:大学を卒業後に、既卒として再度就職活動をすること

●就職留年:大学に在籍するために意図的に留年して、新卒として再度就職活動をすること。

大学を卒業しているか否かが大きな違いです。

1-2.就職浪人と就職留年のメリット・デメリット

就職浪人

good point
  1. 留年=怠惰という汚点を残さなくて済む
  2. 既卒として就活をするので学費がかからない
  3. 就活に専念できる
bad point
  1. 新卒切符を失う
  2. 大学の就職課からサポートを受けられない
  3. 履歴書に空白の1年を作ってしまう

就職留年

good point
  1. 新卒切符を保持できる
  2. 大学の就職課のサポートを受けることができる
bad point
  1. 学費がかかる
  2. 留年をどう説明するかに苦労する
  3. 履歴書に留年の事実を残してしまう

新卒切符を失うかどうか、学費がかかるかどうかが論点になります。

履歴書に空白の1年、留年の1年が残るという点は共通しており避けられません。

1-3.就職浪人になれば学業もなく就活に専念できる

先ほど紹介しましたが、就職浪人の一番のメリットは、就活に専念できる点です。

新卒での入社を目指す大学生は、政府の主導する就活ルールに則ったスケジュールに合わせ、就活と同時に単位の取得やゼミ、部活にアルバイトなどと並行して進めなければいけません。

就職浪人となれば、大学は卒業しているため、単位取得のための授業への出席、課題やテスト、部活などに追われることはありません

自分の価値観や興味、能力を見つめ直すなど自己分析も入念にし直すことができ、志望する業界や企業を再検討する業界研究の時間も持つことができます。

バイトや入社を希望する企業先へのインターンはしておくべき

就職浪人は、新卒で入社した同年齢の社員と遜色ない経験やスキルを備えていることが求められます。

1年目の新入社員が求められる仕事への取り組み方は、ベストセラーのビジネス書「入社1年目の教科書」が参考になります。

本を読んでわかるように、社会人としてのマナーや常識、仕事の進め方は、職場での実践経験を通して身につけるものです。

反対に言えば、職場経験を積んでいることが、社会人としての素養を備えていることの証明にもなります

就職浪人の自由な時間を利用して資格取得にチャレンジする人もいますが、資格は実務経験を伴ってはじめて評価される側面があり、資格自体が必ずしも就活で有利に働くとは限りません。

希望の業界や企業でのインターンやアルバイトなど、就労の機会を持ちましょう。

就活浪人を避けたいならこれ!

2.実際はどうなの?就職浪人の実態

就職浪人をすると就活に使える時間が増えるというメリットはありますが、就職浪人をしたからといって必ず就活が成功するとは限りません。大多数の学生が1回の就活で就職先を決める中、就活2年目となると身だしなみや受け答えなど企業の就職浪人を見る目は厳しくなりやすいです。

就職浪人の割合や企業側から見たときのイメージなど実態を見ていきましょう。

よしお

就職浪人するデメリットはわかったけど、就活に失敗したら就職浪人した方が、いい企業に就職できそうだな。
たしかに就職浪人すると就活に使える時間が増えるというメリットはあるが、就職浪人した人が良いところに就職できるとは限らんのじゃぞ。

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  1. 就職浪人の割合
  2. 就職浪人した人が就職できる割合
  3. 企業から見たイメージ

2-1.就職浪人の割合

令和3年に政府が実施した「令和2年度大学卒業者の就職状況調査」によると、大学生の就職率は96.0%が就職していることから、就職浪人はわずか4%程度です。「希望の会社から内定が貰えなかった」「そもそも内定がもらえなかった」などといった理由から就職浪人を選択する学生は多くありません。

厚生労働大臣が定めた「青少年の雇用機会の確保等に関して事業主が適切に対処するための指針」 にも定められているように、就職浪人をしても卒業後3年以内は新卒扱いになるケースも多いです。ただ、新卒の学生と比較されてしまったり、面接で浪人した理由を聞かれたりと不利になることもあるでしょう。

2-2.就職浪人した人が就職できる割合

令和3年に厚生労働省が実施した「労働経済動向調査(令和3年8月)の概況」によると、およそ70%の企業が就職浪人を含む既卒者の応募が可能でした。しかし、そのうち60%が採用には至っていません。

つまり、就職浪人した場合、正社員で採用される可能性は30%未満にまで低下してしまうということです。

2-3.企業から見たイメージ

就職浪人は1年間で就職先を見つけることができなかったということが既成事実になってしまうため、企業からはネガティブなイメージを持たれがちです。

具体的には、

  • なぜ就職せずに卒業したのか
  • 卒業後は何をしていたのか
  • どの企業からも内定がもらえなかったということは、本人に何か問題があるのではないか

といった疑問を持たれやすくなってしまいます。たとえ就職浪人になった明確な理由があったとしても、企業を納得させることができなければ、内定獲得は難しいといえます。

新卒の学生と比べると、マイナスからのスタートとなることを覚悟した方が良いでしょう。

3.就職浪人が成功する人の特徴

就職浪人の間に採用担当者に納得してもらえるような結果を残すことは容易ではありませんが、あなたの取り組み方次第で就活を成功に導くことは可能です。就職浪人することで、新卒よりも内定をもらうハードルが高くなりますが、実際に30%の人は正社員として採用されています。

ここでは、就職浪人をして成功する人と失敗する人はどこで差が生まれるのかを解説します。

よしお

就職浪人しても正社員として採用される人ってどんな人なんだ?
目標が明確で、自分が満足できる就職先から内定をもらうために全力で努力できることが重要じゃぞ。

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  1. 自分で納得した上で就職浪人を選択する人
  2. 新卒就活の良くなかった点を反省し改善できる人
  3. 就活に対するモチベーションを維持できる人

3-1.自分で納得した上で就職浪人を選択する人

就職浪人したからといって、志望する企業に入社できないわけではありません。就職浪人になることのメリット、デメリットをきちんと理解して、自分が納得したうえで就職浪人を選択することが大切です。

1回目の就活で思うようにいかなかった場合、浪人期間中の時間の使い方をきちんと決めて自己コントロールできるのであれば、納得のいく結果につながりやすくなります。また、就活を一度経験しているからこそ、同じ失敗を繰り返さないよう自己分析や面接対策にその経験を活かせるでしょう。

またどうしても入社したい業界や企業が決まっている場合は、事前に既卒者も応募可能かどうか確認しておくことも重要です。

あなたの手元にある内定、希望する業界や企業、浪人期間の時間の使い方を総合して、本当に就職浪人をする必要があるのかどうか検討してみましょう。

3-2.新卒就活の良くなかった点を反省し改善できる人

就職浪人をする場合、就活が失敗したのはなぜなのか原因をよく分析し、改善することが必要不可欠です。就職浪人者のメリットは就活に集中でき、時間を費やせることです。以下のように自分の弱点としっかり向き合いましょう。

  • 自己PRのエピソードに具体性がない
  • 面接官の質問の意図に沿った回答ができていない
  • 企業が求める人物像に沿った強みをアピールできてない

また、面接で聞かれた質問と回答を書き出してみることも有効です。たとえば業界ごとに問われる内容の共通点が見えてくることもあるでしょう。また自分が回答に困った質問やその回答内容を見てみることで、自己分析や企業理解の甘かった部分がわかるはずです。重点的に対策すべきところがわかりますよね。

1度就活を経験しているからといって油断することなく、事前準備を怠らないようにしましょう。

3-3.就活に対するモチベーションを維持できる人

就職浪人をしていると、先に社会人になった友人を見て焦りを感じたり、不安な気持ちを共有できる人が少なく、孤独になりやすかったりします。また、卒業後はキャリアセンターを利用できない大学もあるため、自分だけで就活を進めなければならない可能性もあるでしょう。

とはいえ孤独に就活を進めなければならないわけでもありません。たとえば、友人に相談することで不安を解消したり、就職エージェントサービスを活用したりすることができます。周囲と協力して就活に臨むことでモチベーションを維持できる人は内定を勝ち取りやすくなります。

就活は受験勉強とは違い、時間をかけて対策したことがそのまますべて結果につながるものではありません。どれだけ頑張っても結果が出ないこともあるという覚悟を持ったうえでモチベーションを維持できるか、よく考えてみてください。

4.就職浪人がうまくいかない可能性が高い人の特徴

特に理由もなく就活浪人をしたり、特定の企業にこだわりすぎたりすると就職浪人をしても就活がうまくいかない可能性があります。ここで解説する就職浪人がうまくいかない可能性が高い人の特徴に当てはまっている場合は、新卒時より悪い結果になってしまいやすいため、事前にチェックしておきましょう。

よしお

就職浪人になるって、思ったより大変なんだな。
安易に就職浪人になると、もっと納得のいかない結果になる可能性もあることは肝に銘じておくんじゃぞ。

キャリアの神様

  1. 特に理由もなく就職浪人を選択する人
  2. 特定の企業に強いこだわりがある人
  3. 劣等感や後ろめたい気持ちに耐えられない人
  4. 単に就職できれば良いと思っている人

4-1.特に理由もなく就職浪人を選択する人

目的や理由もなく就職浪人をしても、採用担当者が納得する結果にはなりません。やりたいことが見つからずダラダラ時間が過ぎてしまったり、周りの動きを察知できず就活に出遅れてしまったりしたなどの計画不足が原因である場合は特に要注意です。

前述した通り、就職浪人は内定をもらう難易度が高いです。空白期間について面接官に問われますし、新卒の学生とも比べられます。

就職浪人ならではの対策も必要になるため、特に理由がない場合に就職浪人を選択してしまうと、いざ就活をするときには新卒の就活時以上の壁と出会うこととなり、その決断を後悔しやすいです。新卒の肩書があるうちに就職活動をした方が有利に選考を突破できるでしょう。

4-2.特定の企業に強いこだわりがある人

就活に有利である新卒であったとしても業界や企業を絞り込みすぎると、就活の失敗につながりやすいです。新卒の就活で結果が伴わなかったのは視野を狭めすぎたことに原因があるということも疑ってみてください。広い視野を持つことで他の優良企業を知れば、内定をもらえる可能性が上がります。

とはいえ就職浪人をした場合、新卒で不採用になった企業であっても再度応募することは可能です。ただ、一度失敗しているということは企業が求める合格基準を満たさなかったということのため、企業が魅力を感じるようなアピールを再度検討しましょう。

4-3.劣等感や後ろめたい気持ちに耐えられない人

先に就職した同級生に劣等感を感じてしまう人や、卒業してからも仕事をしていないことに後ろめたい気持ちを感じてしまう人は就職浪人をしても失敗する可能性が高いです。

なぜなら、ネガティブな感情が邪魔して就職浪人であることのメリットを活かせないためです。就職浪人を選択した場合、就活に成功した友人からアドバイスをもらったり社会人として必要なスキルや考え方を聞いたりできます。

一方で、劣等感や後ろめたさを感じてしまう人は先に就職した同級生に話を聞きにくいと思ってしまうでしょう。就職浪人のメリットをいかせない人は就活浪人として上手くいかない可能性が高いです。

4-4.単に就職できれば良いと思っている人

単に就職できれば良いと思う人は、就職浪人をするより新卒で入社できる会社を探すことをおすすめします。就活がうまくいかない場合は、たとえば比較的人手不足の業界を目指したり、正社員以外の雇用形態であっても入社してみたりして、まずはキャリアを形成することを優先してみましょう。

新卒就活だけに限りませんが、就活では空白期間が長ければ長いほど不利になり、面接での説明も大変になるのです。理由もなく「なんとなく就職しなかった」という事実は企業に計画性の無さや就業意欲の低さを証明してしまいます。前述した就職浪人をする恩恵を受けられないため、就職できれば良いと考えている人は新卒のうちに就活を頑張った方が良いでしょう。

5.就職浪人をする前に知っておきたい注意点

  1. 既卒枠や第二新卒枠などの枠に応募できる
  2. 空白の1年について面接で追及される
  3. 就職浪人の原因が分かっていないと同じことの繰り返しになる

5-1.既卒枠や第二新卒枠などの枠に応募できる

就職浪人は、既卒枠、第二新卒枠、中途採用枠などの枠に応募することができます。

  • 既卒枠
    既卒枠大学を卒業してから、一度も正社員として就職したことがない人が応募できる求人。就職浪人は既卒にあたります。
  • 新卒枠
    新卒が応募できる求人。
  • 第二新卒枠
    新卒で正社員として就職したものの1〜3年以内の早期に離職した人が応募できる求人。
  • 中途採用枠
    新卒採用以外を指す求人。就業経験のある第二新卒や転職者と共に、就職浪人を中途採用枠で受け入れる企業もあります。

どの枠に応募できるかは企業によって異なっており、どの枠で応募するのが有利かもケースバイケースです。

応募条件をよく確認し検討しましょう。
【ハタラクティブの評判】リアルな採用実績や利用するメリットデメリットを解説

5-2.空白の1年について面接で追及される

既卒での就活は「既卒で就活をしている理由」について必ず質問されます。

答えづらい質問でもありますが、企業は理由を聞くことで人物像を見極めようとしています

「卒業から今まで何をしていたのか」「改めて就活を始めた理由」などの質問に対しても、誠実な姿勢や前向きな態度が伝えられるよう、あらかじめ自分なりの回答を用意しておきましょう。

ネガティブな理由で既卒になった場合は、過去の問題点を真摯に受け入れて反省し、今後に活かす姿勢を見せることが重要です。

言い訳や取り繕うような態度はマイナスの印象を残します。

また、嘘をつくと信用を失い、最悪の場合内定取り消しや解雇の理由にもなるので注意が必要です。

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5-3.就職浪人の原因が分かっていないと同じことの繰り返しになる

  • 大企業への就職にこだわった結果、新卒の就活で内定を獲得できなかった
  • 就職へのモチベーションが低く、新卒の就活に取り組めなかった
  • アルバイトや単位取得に追われ、新卒の就活に取り組めなかった
  • 公務員や難関資格に挑戦していたが、諦めて既卒になった
  • 歌手やスポーツ選手など夢を追っていたが、諦めて既卒になった
  • 家庭の事情で既卒になった

既卒で就活している理由は人によって異なりますが、再び就活をするにあたっては過去と真摯に向き合う必要があります。

場合によっては後ろめたさや後悔を伴う作業ですが、現状を受け入れ、原因に向き合うことで次のステップに進めます。

何事も振り返りと改善が必要じゃな。

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6.就職浪人をしないための就活以外の選択肢

大学卒業後は正社員として就職する学生が一般的なため、就職以外の選択肢に気がついていない学生も一定数います。先に解説したように、就職浪人は想像以上に厳しいものであるため、安易に選択することは得策ではありません。

就活に失敗したときのことを考え、事前に就職浪人をしないための就活以外の選択肢を把握しておきましょう。

よしお

就活に失敗した…就職浪人してまた就活するの嫌だな。
何も就職浪人だけが選択肢ではないぞ。

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  1. 公務員試験を受験する
  2. 大学院に進学する
  3. 専門学校で専門的なスキルを身につける
  4. とりあえずでも内定をもらったところに就職する

6-1.公務員試験を受験する

希望する就職先から内定がもらえなかった場合、次年度の公務員試験を受ける選択肢もあります。公務員は国や地方の業務をおこなうため収入が安定していることや、社会的信頼があることがメリットです。

しっかり対策することで既卒であっても試験に合格できれば、消防、警察、市区町村役場などに就職することが可能です。ただし、下記のような注意点もあるため、事前によく確認しましょう。

<注意点>
  • 年齢制限が設けられている場合がある
  • 採用倍率が高い可能性がある

また、公務員として就職した場合、「ビジネス感覚がない」「活かせるスキルが乏しい」などの理由から民間企業への転職が難しくなる可能性があることにも注意しましょう。

もし公務員試験を受ける場合は次年度の受験になるため、新卒カードを捨てなければなりません。その点を考慮しつつ、公務員試験の受験を検討しましょう。

6-2.大学院に進学する

大学院に進学後、再度就活する際は新卒扱いになります。準備不足の現状よりもきちんと対策を立ててから就活したい場合は、就職浪人ではなく大学院に進学する準備に切り替えることがおすすめです。ただ、大学院に進学するためには試験を受けなければなりません。大学院に進むと決めた場合は勉強も同時進行で進めましょう。

また、学歴が高くなるため、大学院修了後の就活で有利になる可能性が高くなったり、就職してからも学卒に比べて高い給与水準であったりするというメリットがあるのです。

一方で、大学院に進学すると最低でも2年間は学費がかかります。「就活がうまくいかないから」「まだ学生でいたいから」といった理由で、やりたくないことを先送りにするために進学しても時間もお金も浪費することになるため、注意しましょう。

6-3.専門学校で専門的なスキルを身につける

専門学校も大学院と同様に、再度就活する際は新卒扱いになります。

加えて、専門資格を持っていないと就けない仕事も選択肢に入り、より広い候補から就職先を決めることができるようになるのです。アルバイトをしながら夜間の専門学校に通ったり、通信教育を受講したりするなど、時間を有効に活用してスキルを高めましょう。

たとえば、税理士や社会保険労務士、行政書士などは直接業務に役立つ資格のため、即戦力として採用してもらえる可能性が高まります。また、これらの難関資格を取得した実績があれば、企業から高い評価が得られるのです。企業に入社しない場合でも資格を活かして自分で会社を立ち上げたり、業務委託、フリーランスとして働いたりもできます。

有資格者を募集する企業は、比較的労働力不足である傾向が強いため、20代前半のうちは尚更採用される確率は高まるでしょう。

6-4.とりあえずでも内定をもらったところに就職する

希望通りでない内定であったとしても、とりあえず就職して社会人経験を積んでみるのをおすすめします。

  • 正規雇用ではなく、非正規雇用でしか内定が貰えず就職するか迷っている場合:
    就職先で能力を発揮して仕事が評価されたら数年後には正社員化される可能性があるため、まずは非正規雇用でも頑張ってみる。
  • 志望する企業ではない場合:
    志望度は低かったとしても、魅力に感じた部分があって選考を受けた企業。また企業側もマッチすると判断したからこそ内定を出したはずなので、自分の強みが活かせる仕事をすることで新たな発見がある可能性も高い。

学生目線での仕事と、実際に入社して経験する仕事では少なからずイメージの違いが生じる可能性は高いです。違和感を感じた場合は後から転職することも可能なので、空白期間をつくるよりもまずは社会人としてのキャリアを築くことを優先してもいいでしょう。

7.【就活浪人攻略法】事前にやっておきたいこと

就職浪人 攻略法

就職浪人は普通の就職とは全く違うと考え、あらゆる手を尽くして挑む必要があります。

K君は就職浪人の厳しさを思い知りながらも、悪戦苦闘のなか就職浪人でどう戦っていくべきかの解法を編み出しました。

ストレートの新卒での就職活動を経験した見だからこそ分かることもあり、それらを活かし確立した4つの攻略法を紹介します。

  1. 就職浪人が不利であることを理解する
  2. 新卒での就活経験を活かす
  3. OB訪問などで社会人に会い自分に足りないものを探す
  4. 資格や専門的なスキルの取得に挑戦する

7-1.就職浪人が不利であることを理解する

精神的な覚悟になります。

実際に就職浪人をして厳しさを学ぶのと、そうでない場合ではかなり状況が違うでしょう。

新卒の頃とは全く違う就活の仕方をしなければなりません。

7-2.新卒での就活経験を活かす

これはある意味、就職浪人だからこその強みと言えます

新卒の際に一度就活を経験しているので、基本的な就活マナーは把握しているでしょう。

その上で、どんな話を採用担当者が希望しているのか、どんな構成にしたらいいのか、新卒時の就活経験を思い出してみてください。

面接の雰囲気などを一度経験しているので、就活を始めた時よりは落ち着きながら経験を活かして取り組めるでしょう。

7-3.OB訪問などで社会人に会い自分に足りないものを探す

OB・OG訪問や、先に社会人になった友人から社会人としての必要スキルや業界について話を聞いてみましょう。友人に聞くことで近年求められている学生の傾向が分かり、自分が目指す業界や企業に受かった学生に合って自分になかったものが浮き彫りになります。これから選考を受けるまでにスキルを身につけて、新卒生に差を付けましょう。

活かせるスキルは積極的に履歴書に落とし込み面接で伝えることで、就職活動におけるあなたの価値がかなり上がるでしょう。また、就職浪人の期間に欠点である短所を補う努力もできます。

OB訪問を通して自分が磨くべき能力を把握したり、弱みについて問われた時にもしっかりと回答できるようにしたりするなど準備をしておきましょう。

7-4.資格や専門的なスキルの取得に挑戦する

業界によっては資格や専門スキルがあると採用が有利になるケースも多々あります。たとえば、建築業界であれば、実務で役立つ建築士の資格を持っている人が優遇されます。

特に一度不採用になった企業に再度チャレンジする場合は、前回よりも自分のスキルを高めておくことが重要です。仮にスキル不足で不採用になっていた場合、前回と同じままでは再び不採用になってしまう可能性が高いです。加えて、スキルを付けて再チャレンジすることで就職浪人を選択した理由にもきちんとした意志が感じられますよね。空白期間にどのように時間を使っていたのかもわかるため好印象です。

ただし、資格は企業で活かせなければあまり意味がありません。取得した資格や専門スキルを希望する企業でどのように活かすことができるかということも併せて考えておきましょう。比較的時間に余裕がある就職浪人期間に、ぜひ必要なスキルの取得に挑戦してみてください。

8.【就活浪人攻略法】就活時に並行しておこなっておきたいこと

就活中は不安がつきものです。特に就職浪人の場合は、学生時代の時とは違い周りに相談できる人が少なくなり孤独を感じたり、「また失敗したらどうしよう」とプレッシャーを抱えたりしやすくなります。

選考が進んでいる企業数が減ってきた場合でも、モチベーションを保ち、就活を成功させるために就活時に並行しておこなうべきことを解説します。就活時に同時並行することで、結果として就活にもいい影響をもたらすことをどんどん実践していきましょう。

就活では時間が貴重ですので、与えられた時間をいかに有効に使うかが就活成功のカギと言えますね。

編集部 橋本

  1. 希望する業界でアルバイトとして働いてみる
  2. 多くの選考を受ける
  3. 既卒専門の就活メディアを使う

8-1.希望する業界でアルバイトとして働いてみる

就職したい業界でアルバイトすることにはメリットがあります。

メリット
  1. 業界のことをより詳しく知ることができる:
    業界研究や企業研究もしっかりおこなっていることは大前提として、やはり実際に経験するからこそ肌感覚として職場の環境や仕事内容を具体的に知れる。
  2. 自信をつけることができる:
    就職する前にある程度の現場経験を積むことができるため、入社してからも自分がどのように活躍できるかイメージできる。
  3. 収入を得ることができる:
    就職浪人であれば、就職留年とは違い学費がかかることはありませんが、就活を継続するにもお金は必要になる。収入があることで精神的にも余裕を持つことにもつながる。

就職浪人期間中就活だけに過集中することなく、自分自身のスキルアップと精神的な余裕のために、希望する業界でアルバイトするのをおすすめします。

8-2.多くの選考を受ける

就職浪人生は受験できる分母が新卒に比べて少なくなります。

中途採用をしていない企業、その年の卒業生(新卒)のみしか選考を受け付けない企業もあります。

そのため、就職浪人生は視野を広げて複数の選考を受けるようにしましょう

無い内定や、選択肢がない状態になる前に策を打たなくてはいけません。

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8-3.既卒専門の就活メディアを使う

新卒には新卒の就活メディアがあるように既卒・就職浪人生向けの就活メディアが存在します。

リクナビや、マイナビで既卒可の求人を探すのもいいですが、新卒専用のサービスを使った就活は効率的とは言えません

既卒専用の求人サイトを使うことで企業の選択肢が広がりますし、Re就活は企業からのスカウト機能も付いています。

既卒就活のノウハウならこのメディア
既卒成功ナビ

9.納得のいく企業に入社するために就職浪人を選択するならアリ

就職浪人 結論

就職浪人は基本的にお勧めできませんが、どうしてもやる人はぜひこのサイトやKさんの経験を生かして頑張ってください!

K君は持ち前の意志の強さと攻略法を駆使して、厳しい既卒での就職浪人でもめげずに努力を続けました。

その結果、10月頃に、上場予定のベンチャー企業への内定が決まりました。

もともと、ベンチャー志向だった彼には最適な結果でしょう。

まさに努力の賜物です。私も安心をして、心から喜びました。そして、1年遅れた入社を迎えました。

同級生だけど、社会人として先輩となった私は、彼への入社祝いをしてやろうと考えていました。

そんな矢先、K君が入社数十日で働ける状況でないほどに追い詰められ、退職したことを知りました。

K君は形の上では就職浪人を成功させましたが、新卒の頃に辞退した企業よりも良い企業に内定することが目的になっていました。

「自分が満足する就職先に内定すること」が大事な目的だったにも関わらず……。

結局彼は、既卒で内定したベンチャーとミスマッチを起こしてしまったのです。

先日、本当に偶然ですが年末の帰省のタイミングでK君とばったり街で会いました。

個人で事業を始めており、同年齢の大卒社員よりもはるかに高い収入を得ていました。

就職浪人をはじめとする出来事がK君の別の才能を目覚めさせるきっかけになっていたのです。

就職浪人、既卒であるたったそれだけでK君のような優秀な人材の雇用機会を失うことは、彼のような人だけでなく社会全体的に損しかないと思います。

新卒偏重主義な日本の就活の仕組み自体に疑問や激しい憤りはありますが、新卒の時にそれだけ努力をしなければならないのは周知のこと。

筆者は就職浪人をおすすめしません。それでも、就職浪人をしなければならない事情を持っている方もいるでしょう。

就職浪人には就活に時間を費やせるメリットもありますが、同様にデメリットもあります。

就職浪人を選んだのであれば、あらゆる就活サービスを利用し、最終的には自分が企業を選択できるぐらいの余裕を持って就活をすることをおすすめします。

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