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院生就活失敗

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大学院生でも就活失敗致しません!不利と言われる理由から対策を解説

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「売り手市場」と呼ばれる新卒市場ですが、就活に失敗してしまう人もいます。
一般的には高い専門性を持ち、高学歴なため、就活が有利と言われることも多い大学院生も油断は禁物です。

今、この記事を読んでいるあなたは

大学院生でも就活で失敗してしまうのではないか
失敗しないためにはどうすればいいのか

という悩みを抱えていませんか。

この記事では、理系の研究室で大学院生の就活を2年間見てきた私が「就活に失敗してしまう大学院生の特徴と失敗しないように気をつけたいこと」についてお伝えします。

最後まで読めば、「大学院生の就活で失敗しないために心がけておくべきこと」がわかるでしょう。

大学院生の就活スケジュール

大学院生の就活スケジュール

大学院生の就活スケジュールはタイト

大学院に進んだからと言って、就職までに余裕があるわけではありません。
修士2年で内定をもらうスケジュールの場合、修士1年のときから、大学3年と同じようなスケジュールで就活は動かなければいけません。

院に進んでもすぐにインターンシップへの参加や自己分析、業界・企業研究に取り掛からなくてはいけません。
院に進んでいる場合、自分の研究や課題もあるため、計画的に進めなくては、準備や対策不足のまま、就活に挑まなくてはいけません。

院生の就活が不利と言われる理由

不利になりそうなポイント
  1. 文系には専門スキルを活かせる就職先が少ない
  2. 推薦での内定が少なくなった
  3. 専攻に固執して幅広い視野を持ちにくい
  4. キャリアアップが遅れる

文系には専門スキルを活かせる就職先が少ない

文系の院生は特に就職に苦労する傾向があります。文学部系や経済学部系の院に進学したとしても、そこで学んだ専門スキルを活かせる就職先が少なく、理系の院生と比べると就職に不利な状況です。

『日本労務学会誌』*にもまとめられているように、新卒就活における優位性は「理系大学院>理系大学・文系大学>文系大学院」と文系の院生が不利という結果が明らかになっています。

また、専門スキルを活かせる就職先が少ないことに加え、院進学の目的が乏しいことや、研究が多忙なために就活に割く時間が限られていることも文系の院生が就活に苦戦する理由です。

*(出典:『日本労務学会誌』2015年16号「大学院卒の就職プレミアム 初職獲得における大学院学歴の効果」)

専門職以外の就職先を選ぶと「何のために院に行ったのか」と思われる

大学院で学んだ知識が活かせる就職先は少ないので、まったく別ジャンルの業界を志望すればいいと考えるかもしれませんが、そこでの落とし穴もあります。
企業側としては、「せっかく大学院にいったのに、関係のない業界を志望する。なぜ大学院に行ったのか?」という見方になってしまうのです。これも院卒の就活が不利となる理由の1つでしょう。

大学院に行った理由とは別に、院で学んだこととは別の業界を志望する理由についても用意しておかなくてはいけません。
理由について自分の言葉で説明ができてないと、就活への逃げや、なんとなく大学院というネガティブな印象を与えてしまいます

推薦での内定が少なくなった

一昔前の院生の就活は、学校推薦を使って早期に内定を獲得し、すぐに研究活動に専念できるという印象を持つ人も少なくありませんでした。
学校推薦制度は、企業側には「優秀な人材を確実に確保できる」学生側には「確実に内定がもらえるため就活に時間を掛けずに済む」といったように、双方にとってメリットがありましたが、今現在では採用数の減少や、院卒の場合は給与を高く設定しなくてはいけないという理由から、学校推薦自体が減ってきています。

また、企業側は新卒社員の1/3が3年以内に離職する状況を受け、離職率を下げるために入社前のマッチングを強化していることから、学校から推薦された学生だからといって無条件に内定を出すこともなくなっています。

そのため、これまで学校推薦を使って早々に内定を獲得し、研究活動に専念していた院生にとって推薦での内定が少なくなったことで、従来に比べ就活が不利になったと言わざるを得ません。

専攻に固執して幅広い視野を持ちにくい

「企業でも自分が大学院でやってきた専門的な分野にしか関わりたくない」

あなたがそのように考えているのだとしたら、就活で不利な状況を自分から作っています。

研究職を希望していても、大学院での専門知識や研究が全て役に立つとは限りません。企業で利益を生み出すための研究を求められ、今までの専門だけにとらわれない幅広い視野が求められます。

また、企業によっては、「新卒で入社した若い社員には、いろいろな仕事を経験させたい」と考えている場合があるからです。そのため、特定の分野の仕事や職種に固執すると、選考でさらに不利になる場合があります。

キャリアアップが遅れる

就活中だけでなく、就職後にも大学院生は不利な状況が続きます。
それは、大卒で就職をした同級生に比べるとキャリアアップが遅れてしまうことも挙げられます。

日本の企業の多くは年功序列型の評価制度をとっており、大企業になればより顕著です。そのため、キャリアアップに重要になるのはその企業で働いている年数となることから、大卒で就職をした同級生と2年遅れて入社する院卒の社員は基本的には2年間の時間的ビハインドを背負って働くことになります。

特に日本企業は入社から30歳頃まで期間を育成期間と捉え、今後組織のリーダー人材になるように自社に必要な能力を育成していきます。いくら院卒が専門性の高い人材だからといってそれだけが評価に繋がることは少なく、結果として大卒と院卒の2年の在籍年数の違いがキャリアアップに与える影響は大きいと言わざるを得ません。

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院生に人気の就職先

理系はメーカー

キャリタス就活2021が発表した、2021年卒の就活生が選ぶ人気企業、理系のランキングは以下の通りです。

  1. ソニー
  2. トヨタ自動車
  3. パナソニック
  4. 日立製作所
  5. 旭化成グループ

上位はメーカーの大手が名を連ねています。メーカーの場合、半導体やデバイスなどハードウェアの開発、化学メーカーの場合は薬品の品質管理などの職種があります。

文系はコンサルや商社

文系のランキングは以下の通りです。

  1. アクセンチュア
  2. 三菱商事
  3. 伊藤忠商事
  4. 野村総合研究所
  5. 三菱UFJ銀行

文系は化学や工学のように専門性を活かすよりも、頭の回転や考える力を活かせる職種が多いようです。アクセンチュアは大手のコンサルティング企業であり、三菱商事や伊藤忠商事も日本の5大商社に含まれます。

院生が就活を成功させる方法

院生1年目からサマーインターンに参加する

「進学したばかりで研究活動が忙しく、インターンなんて行けない」

と思う人も多いですが院生が就活を成功させるためには、なるべく院生1年目からサマーインターンに参加することをおすすめします。

サマーインターンに参加することで早いうちから企業研究を進められるだけでなく、実際の企業での仕事理解を深めることや、大学研究と企業研究の違いなども体感できます。大学研究とが違ったアプローチ方法を知ることで、今後の研究活動にもプラスになることでしょう。

また、学会準備や発表など研究活動で忙しい中でも、インターンに参加するためにスケジュールを組み学業と就活を両立する姿勢に、企業側は好印象を抱きます。
研究活動を疎かにせず積極的にインターンにも参加するメリハリをつけることが大切になります。

就職エージェントの利用

普段研究活動で忙しい院生は限られた時間の中で就活をしなければなりません。そのため、就職エージェントを利用することで効率的に就活を行うことも、院生が就活を成功させるためにはおすすめです。

就職エージェントの使用により企業の情報提供だけでなく企業研究や自己分析、さらには選考対策に至るまで様々なアドバイスを受けられます。プロ視点でのアドバイスを受けられることに加え、企業との日程調整などもエージェントが代行してくれるので圧倒的に時間短縮に繋がります。

就職エージェントを使うことで無駄のない情報収集を始め、効率的な就活を行えるため研究活動で忙しい中でも就活の成功に近づくことができるでしょう。

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おすすめのエージェントはこちらにまとめてあります
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通常の就活対策も入念におこなう

院生が就活をする際には研究活動さえしっかりとやっておけば、企業から評価されると思っている人がいますが決してそんなことはありません。

たとえ研究職志望だとしても1次面接から最終面接に至るまでの3回の面接すべてが、研究活動について聞くのではなく人柄を見極める面接も必ずあるため、研究活動についてしっかりと答えられるだけでは不十分です。

研究活動の質問に対する受け答えの準備だけでなく、学部生と同じように企業研究・自己分析・志望動機など一般質問対策も十分に対策をした上で選考に臨むことが就活の成功に大きく左右します。

研究成果と一緒に働くわけじゃないから、最低限人柄を伝えられるように面接対策も行うのじゃ。

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研究内容を元に人柄の自己PRを考える

学部生と院生の差別化ポイントはもちろん研究活動ですので、研究内容を元に自己PRを考えていくとよいでしょう。

具体的には研究活動の内容をわかりやすく伝えるのはもちろんのこと、研究活動で他の人と協働した経験や研究の目的を踏まえた上でのスケジューリングの工夫など、自分らしさを発揮し、真摯に取り組んだ姿勢をPRすることがおすすめです。

院生であれば必ず聞かれることは「研究内容」なので、単純に研究内容だけを答えるだけでなく、それに絡めて自己PRする意識を持っておきましょう。

自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用しよう

自己PRの内容が薄いと、志望企業に採用されません。選考を突破するには、自己PRを作り込む必要があります。

そこで活用したいのが、自己PR作成ツールの「自己PRジェネレーター」です。
このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで理想的な流れの自己PRが完成します。

無料でダウンロードできるので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。

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院生も早めに入念な就活対策を行いインターンシップには1年から参加しよう

院生の就活については学部生に比べて不利と思われていますが、決してそんなことはありません。「院生だから就活に不利」と諦めるのではなく、文理問わず院生であっても研究活動が忙しいことを言い訳にせずに、早い段階から入念な就活対策を行っていきましょう。

特に、院生1年目からインターンシップに参加することで早い段階から、企業研究や企業での研究活動と大学での研究活動の違いを感じておくことで、自分自身の将来ビジョンに向き合うことができます。

「研究活動で忙しい」ということを言い訳にするのではなく、研究活動と就活を両立させる気持ちを持って早い段階からでも、積極的に就活に取り組むことが就活成功の鍵となってくるでしょう。

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