就職活動を始めると「自己分析だけはきっちりやっておけ!」とドヤ顔で言ってくる先輩やキャリアセンターのスタッフが必ず現れます。
また、多くの就活メディアにおいて「自己分析をして己を知ることが、就職活動の第一歩だ」のように書かれています。
ですので、多くの就活生がこういった情報を皮切りに面白みもない、効率が悪く、結果も出ないマニュアル型の就活をすることになってしまいます。
しかしながら、もしあなたが採用する側の人間だった場合、就活本やメディアが言っているマニュアルを鵜呑みにして就活するような学生を採用したいと思うでしょうか。
大多数が行っていることをそのまま実践していて、成功する人間はごくごく少数です。基本的にどんなこともそうですが、王道なんてものは存在しません。
本当に結果を残している学生は様々な情報源から正しい情報を収集した上で思考し最適な解を自分で導きます。
では、どうすればマニュアル型ではなく、採用する側にとって魅力がある学生になれるのでしょうか?
この記事には、その答えにたどり着くためのヒントをたくさん散りばめておきました。ただし、その答えはあなた自身の手で探し出してください。自分の頭で考えるということが成功する上で最も重要なステップだからです。
1.就活サイトを信じて自己分析しても内定はもらえない
就活生を混乱させてしまうようで恐縮ですが、一番初めに重要なことを述べておきます。それは、就活サイトが推奨するやり方で自己分析をしても納得できる成果を得るのは非常に難しいということです。
自分と向き合う時間というのは、たしかに大切です。「私はどんな風に生きていきたいか。」自分と向き合うことで得られる学びも多いのは事実です。
しかし、その方法、時期は人それぞれ別であり、少なくとも就職活動のために就職サイトに掲載されている方法で行うのは良い考えではありません。
以下、就職サイトに掲載されている形で就活を進めることが良くない理由について2点述べていきます。
1-1.自己分析をする意味がない根本的な理由
1-1-1.あなたの「過去」からあなたの「未来」は導けない
一般的に自己分析は、自分の過去を振り返り努力したことや苦労したこと楽しかったことなどを洗い出すところから始まります。
しかし、はたしてこれまでの経験や生活といった「過去」が未来の自分を決定するのでしょうか。このように尋ねると恐らく、多くの方が「それは違う」と考えるでしょう。
しかし、面接時においては、部活動を根気よく続けていたから継続して努力する力があります。などと主張してしまう人が後を絶ちません。
「部活を根気よく続けていた」という過去から「今後も継続して仕事に対する努力できる」という論理構造が成り立つのならば、あなたはブラック企業から大変重宝される人材ということになってしまいます。
でも、決してそうではないはずです。「過去」から「未来」は導けません。
1-1-2.企業が聞きたいことはあなたの「過去」ではなくあなたの「意志」
企業側の立場になって考えてみましょう。企業は何千、何万人もいる候補者一人一人に興味をもってあなたの「過去」を知ろうとしてくれるでしょうか。
してくれるはずはありません。少数精鋭の中小企業の場合、少しは興味も持ってはくれますが、彼らにも仕事があるのでそれほど時間を割いてくれるわけではありません。
企業側が知りたいことは、あなたがどうなりたいのか、そのためにどうするのかという「意志」です。そして、その「意思」が会社の、価値観、方針にマッチしていた場合、採用したいと思われるのです。
この意思というものは、就活サイトに書いてあるような自己分析をして出てくるものなどでは決してなくあなた自身の「覚悟」に他なりません。
1-1-3.自己分析をしても「自分が何者か?」わかる人間など存在しない。
実はこの世の中には自己分析のプロが存在します。それも太古の時代からです。アリストテレスやソクラテスがその象徴ですが、哲学者と呼ばれる方々のことです。
彼らは一生涯をかけて「人間とは何か?」「私とは何か?」という問いを考え続けているのです。しかし、今までに誰一人としてその答えにたどり着いた哲学者はいません。
それを、就活のために小手先でやってみても上手くいくはずがありません。やってもわからないことで時間を過度に浪費するのはおすすめできません。
1-2.過去の先輩のマネをしても再現性はまったくない
多くの就活サイトで「自己分析の仕方」や「面接対策」などが体系化されていますが、それとは裏腹に企業は対策をしてくる学生をむしろ採用したくないと考えています。
マニュアル型就活の一番悪い点は上手くいった学生のマネをすることを推奨している点にあります。
有名企業に内定した先輩が書いたESを何枚も読み、面接でどんなことを話したかを一生懸命研究したとしても、あなたがその先輩と同じ道を歩めるわけではありません。
企業が本当に知りたい情報は、ありのままのあなたの姿です。したがって、この時点ですでに企業側のニーズと学生側の努力の方向がかみ合っていないのです。
内定者が言っているから、賢そうな人が言っているから正しいわけではありません。孫正義さんもイチロー選手も総理大臣も間違うときは間違います。
大切なことは、鵜呑みにしないで自分の意志をしっかり持って決めるということです。そして、おかしいということに疑問を持つことです。
2.大量生産型マニュアル就活生にありがちな5つのパターン
就職活動はよく恋愛に例えられるように置き換えてみると案外すんなり理解できるので、付き合いたくない人を例に5つの採用されない学生を見ていきましょう。
2-1.相手のことを考えず、自分の我を押し付けてくる人
企業にも「独自の理念や風土」というものは存在しています。ですので、この社風に合わない学生は当然ながら落とされます。相手の好みをわきまえず、自分の我を通していても採用はされません。
ですので、ポリシーや理念ビジョンに共感できる企業を受けたほうが効率が良いです。そういった部分をあまり考えずに「御社にいきたいです。」といっても相手にしてもらえません。
財閥系の会社に私服を着て行くと冷ややかな目で見られますが、ベンチャーであればジーンズでも歓迎されることもあるように風土は様々です。
どうしても入りたい企業ならば、その風土に染まりきる努力をする必要があります。
2-2.温度差があるのに一方的な思いをぶつけてくる人
シンプルに言うと、鬱陶しいわけです。僕がこれだけ好きなんだから、御社もきっと応えてくれると勝手に思い込むのは危険です。特に人気な企業であればあるほどあなたに対する対応はドライです。
一つの企業に対する気持ちが熱くなりすぎないように行きたい企業は複数あるのが望ましいです。会社説明会ではりきって質問してしまう人は、この類であることが多いです。
浮気はいけませんが、こと就活中だけは浮気しまくりましょう。就活中は、光源氏であれ。
2-3.他人の恋愛成功談をマネて口説いてくる人
「ディズニーランドのスパースマウンテンで並んでいるときに告白したら成功した。」などという他人の成功体験話を聞いてそれをそのままマネしても、相性や状況が異なるので再現性はありません。
それと同じで、先輩の成功体験を真に受けて試してみても状況が異なるので、再現性がありません。あくまで、他人は他人なので参考程度くらいにしておくのが良いでしょう。
あなたの人生はあなたにしか語れませんし、作っていくのもあなただからです。
2-4.自慢話が多い人
話を聞く気がなくなります。初対面でであった人に「私は、東京大学出身で留学にも行っててTOEIC満点で高校時代に20人から告白されて。。」と言われたら、聞き手は「もういいや」と感じるでしょう。
しかも、就職活動時においては大して自慢にならないようなことを自慢げに話してしまうケースが良く見られます。アピールしたいという思いがあるでしょうから気持ちはわかりますが印象はよくありません。
自慢にならないようにやんわりと「こいつできる!」と面接官に思わせるにはどう話せばよいのか考えてみることが重要です。
2-5.ネット弁慶
インターネット上、すなわちESやサイト上のプロフィールではすごく明るく、優秀そうなのに実際に対面で話してみると暗く、ぼそぼそ話すタイプは元の期待値が高い分、印象が悪いです。
恋愛と同じように、就職においても最終的な判断は人事権を持つ人間の判断です。ですので、一緒にいたいと思われる学生の方が評価されるのは当然のことです。
あいさつだけでも明るくできれば、「こいつ、根暗だな」と思われることはないのであいさつの際、少し明るく大きな声で笑顔であいさつしましょう。
3.企業が欲しいと思う人材になるために必要なマインド
3-1.人まねではなく自分の頭で考える
就職活動に関しては、あまりにも情報が多い為に混乱してしまうことも多いかと思います。しかし、大切なことは常に問い続けることです。
そして、過去の先輩のESや方法論をそのまま鵜呑みにして実践するのではなく、「本当にそれは正しいのか」「他の方法はないのか」と考えることがすごく重要になってきます。
企業は営利団体のため、お金を稼ぐポテンシャルのある学生、世の中に大きな価値を提供できそうな学生を採用したいと考えています。或いは組織にとってプラスの影響を与える人物です。
自分の考えをしっかりと持ち、自主的に行動する学生は入社後においても改善点を見つけ進化していこうとする意志が強い為、企業にとって価値のある人材になる確率は高いです。
ですから、上手くいった先輩の就活をそっくりまねするのではなく、あくまで自分で考えて行動に移すようにした方が企業が求めるニーズに合っていると言えます。
あなたの将来が上手くいくための答えは決して他人が出した答えの中ではなくあなたの頭の中にしかありません。
3-2.大事なことは自己分析などではなく言語化する能力
現役の人事担当者に「優秀な学生とはどういう学生ですか?」と質問したところ「それは、言語化できる能力が高い学生です。」という回答が返ってきました。
常日頃から「なんとなく」行動したり、判断することをやめ、理由をしっかり考える癖をつけると自然と言語化能力は高まります。
そうしているうちに自分の好き嫌いや、以外に得意な部分などは見えてきます。自己分析というものはやろうと思ってやるものではなく、案外あなたの日常にこそ答えはあるのです。
4.まとめ
企業側が求めている人間というのは、周りの影響を受けて動き始め、誰かのアドバイスをそのまま聞いて受け身で就活するような学生ではありません。
自分の人生を歩むうえで自分と向き合うことは時に重要な意味を持ちますが、こと就活のために無理に自己分析するというのは中身がない無駄な行為だと言わざるを得ません。
あなたは、あなたです。あなたの素こそあなたの最大の魅力です。だからこそ、あなた自身の頭で考え、言語化するということが何より重要なのです。
ほんの少しでも、頭の片隅に置いていただけると幸いに思います。
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