専門商社と総合商社って何が違うの?
就職するならどっち?
この記事を読んでいるあなたは、こんな思いを抱いていませんか。
商社業界は、自分の周りに勤務している人がいない限り、直接関わることの少ない業界です。
だからこそ、商社の業界研究がむずかしいと感じている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、商社業界の概要と総合商社・専門商社の違いを解説します。
内定者ESがタダで読めちゃう!
就職人気上位100社に内定をもらった学生が提出したエントリーシートを全て公開!1.商社は就活生に人気の就職先
引用:キャリタス就活就職希望企業ランキング
あなたは商社にどんなイメージをもっていますか?
- 世界を飛び回って働く
- 股をかけて働く
- 年収が高い
- かっこいい
- モテそう
就活生から圧倒的な人気を誇る商社について、まずはその概要をおさらいしましょう。
商社の業界を理解する時に、2つのカテゴリーの異なる商社があることを知っておく必要があります。
それは、総合商社と専門商社です。
2.専門商社と総合商社の2つのちがい
商社について振り返ったところで、本題の専門商社について見ていきましょう。
専門商社と総合商社では、2つの大きなちがいがあります。
それは取り扱う商品と会社数です。
2-1.取り扱う商品
- 専門商社:繊維や鉄鋼、自動車部品、日用品など、ある特定の事業分野を手がける売上比率の50%以上が特定の商品である商社
- 総合商社:食料品から自動車、資源エネルギー、宇宙開発まで、さまざまなものを手がける
2-2.会社数
会社の数から見た専門商社と総合商社のちがいでは、専門商社は総合商社より圧倒的に数が多いことも挙げられます。
例:伊藤忠丸紅鉄鋼(鉄鋼商社)、三菱食品(食品商社)、ワールド(アパレル商社)
日本お総合商社は7社のみです。7社を合わせて「七大商社」と呼びます。
- 三菱商事
- 三井物産
- 住友商事
- 伊藤忠商事
- 丸紅
- 豊田通商
- 双日
3.専門商社の強みと弱み
3-1.強み:自社の事業領域における知識や人脈が豊富
専門商社商社では、特定の分野に特化して強みを発揮します。
例えば、鉄鋼系の専門商社であれば、総合商社の鉄鋼部よりも鉄鋼の知識や人脈が豊富です。
こうした知識や人脈を活かして、メーカーなどが円滑に取引できるようにするのが専門商社の仕事になります。
また、業界の動向が予測しやすかったり、顧客ニーズへの対応がスピーディーにおこなえる点も強みといえるでしょう。
3-2.弱み:需要の落ち込みなどの影響が大きい
専門商社には、特定の商材に特化しているからこその弱みもあります。それが需要の落ち込みです。
扱っている商材の業界が打撃を受けたら、専門商社自体もダメージを受けることになります。
この点は、幅広い商材を扱っている総合商社の方がリスク対策に強いといえるでしょう。
例えば、鉄鋼の専門商社は鉄鋼業界の景気が悪いとダメージを受けますが、総合商社では他の部署がカバーするので安定しやすいです。
このように、総合商社であれば、会社全体のマイナスを食い止められることができますが、専門商社だと会社の存続を脅かすほどの影響を受ける可能性も。
4.総合商社の強みと弱み
4-1.強み:大規模なビジネスの実現が可能
総合商社をあらわす「ラーメンからロケットまで」という言葉のように、ビジネス規模の大きさが強みです。
海外を飛び回り、世界のビジネスの最先端で戦うことも実現できるでしょう。
日本にある総合社は7社ですが、色々な分野を扱っているとは言え、それぞれの強みを把握することも大切です。
例えば、伊藤忠商事は非資源分野である「繊維」「機械」「食品」などの分野が強み。
元々商社ビジネスの収益の柱は資源だったのですが、2012年中ごろから新興国の経済成長が鈍ったことで鉄鉱石や石炭の価格が落ち始め、さらに原油価格も下落しました。
これを受けて、2015年3月期決算で三井物産、丸紅、豊田通商が減益、住友商事が赤字に転落。
一方で、資源以外の分野に力を入れていた三菱商事、伊藤忠商事、双日は利益を上げました。
4-2.弱み:配属リスクが高い
これは就職する際のデメリットと考えてもらいたいのですが、配属リスクが高いという弱みがあります。
総合商社は色々な商材を扱っているので、部署もたくさんあります。
そのため、鉄鋼を扱う部署を希望しても、食糧の部署に配属されるリスクがあるのです。
部署ごとに職場の雰囲気や働き方が異なることもあり、「どの部署になるか」がとても重要になります。
同じ商社なのに、部署によって飲み会の頻度や残業時間に大きな偏りがあることも。
理想の働き方や環境がある場合は「入社後にギャップを感じる可能性があるかも」と考えておいた方がいいでしょう。
5.専門商社を志望する2つのメリット
- 総合商社よりも内定のチャンスがある
- 専門性が身につく
5-1.総合商社よりも内定のチャンスがある
キャリタス就活2022が調査した業種別ランキング<商社>は以下のようになっています。
引用:業種別ランキング<商社>
このランキングによると、1位から6位までは大手の総合商社が占めています。
先ほどのお伝えしたように、総合商社は日本に7社しかありません。
7社のどれかに入社できればいいですが、どの企業も競争率がとても高く「無い内定」のまま就活を終えるリスクがあります。
そこで、手堅くいくなら専門商社がおすすめというわけです。
専門商社であれば総合商社ほど競争が激しくなく、内定のチャンスがあると言えます。
5-2.専門性が身につく
専門商社のメリットは、総合商社に比べて内定が取りやすいだけではありません。
専門性に特化しているため、特定の分野で圧倒的な存在感を発揮している隠れた優良企業もあるのです。
- 興味を持っている商材や扱いたい商材が決まっている人
- 専門性を身につけてキャリアを築いていきたい人
上記のような人は専門商社を選ぶといいでしょう。
6.専門商社のデメリット
- 激務である可能性が高い
- 一般的に総合商社よりも年収が低い
6-1.激務である可能性が高い
「定時退社=激務じゃない」「残業が多い=激務」
としたとき、業界上位ランキングの専門商社は激務であるといえるでしょう。
なぜが激務になるかというと、顧客とサプライヤー・メーカーの間に入るのが仕事だからです。
常にどちらかから仕事が降ってくるという状況に陥りやすいと言えます。
6-2.総合商社よりも一般的に年収が低い
激務というデメリットは総合商社にもあてはまります。
しかし、激務でも収入が高ければ構わないという人にとって、専門商社の年収は満足がいかないかもしれません。
総合商社よりも一般的に年収が低い傾向があるからです。
総合商社の平均年収 446万円
引用:doda平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
専門商社の平均年収 406万円
引用:doda平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
dodaの平均年収ランキングによると、総合商社の平均年収は専門商社よりも40万円高いようです。
ただ、これはdodaに登録している人の会員データなので、企業や年代ごとに異なると言えます。
- 総合商社の30代平均は500万円、50代平均は867万円
- 専門商社の30代平均は437万円、50代平均は619万円
平均年収で見ると40万円しか差がありませんが、年代が上がるにつれて差が大きくなるのも、総合商社と専門商社の年収面の違いと言えます。
7.商社の内定を得るための3ステップ
ここまで、商社業界の理解と専門商社について説明してきました。
この章では、商社の内定を得るための3ステップを紹介します。
- 業界・企業研究のためのOB訪問
- 商社の志望動機の書き方
- OB訪問を面接に活かす
7-1. 業界・企業研究のためのOB訪問
商社の内定を得るためにはOB訪問が大事
そんな話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
わたしも実際に19卒の商社に内定をした先輩に聞くと「たくさんOB訪問したよ」と返されました。
先輩は約50人、総合商社4社と専門商社3社にOB訪問をしたそうです。
どうやってそんなにたくさんのOBと繋がったのか聞いてみたところ、以下の3つを教えてもらえました。
- 商社のインターンで知り合った社員のコネで紹介してもらう
- 友人や家族のコネをつかって商社の社員を紹介してもらう
- OBOGマッチングサービスを使ってOBに連絡する
友人のコネまで使ってとにかくたくさんOB訪問をする就活生と聞くと圧倒されてしまいそうですが、商社はそれだけ行動力のある人に来て欲しいんですね。
コネやつながりがなくても、OBOGマッチングサービスを使えば気軽にOB訪問ができるのでおすすめです。
コネがなくても大丈夫!OBとマッチするサイトはこちら
OB訪問してる?圧倒的に有利に就活を進められるOB訪問サービス5選
7-2. 志望動機の書き方
OB訪問をした結果、自分が商社を志望する理由と、その商社にどんな風に貢献できるか明確になるはずです。
志望理由書例:
私が商社を志望する理由は、繊維の貿易に携わり、人々の生活に欠かせない原料の調達を行いたいと考えているからです。私は学生時代、アルバイトでアパレル関係に従事し、その際、繊維の種類を気に掛けるお客様がいらっしゃることを目の当たりにしました。大学では、化学を専攻したことから繊維に関する知識も豊富で、商社で扱う商材について学術的にも詳しい人材として貢献したいです。普段私たちが当たり前に着ている衣服のもととなる繊維を商社が取引して初めて、衣服を製造することが可能になるのです。この経験から、商社において繊維の貿易に携わり、人々の生活の安定と向上に貢献したいと考えております。
上記のテンプレは参考程度にしてください。あなたが自分で集めた情報を、あなたの言葉で書きましょう。
よしお
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キャリアの神様
7-3.OB訪問で面接のアドバイスをもらう
入社後にどんな風に働きたいかOB訪問を通して、少しでも具体的にイメージしましょう。イメージできれば、本選考の面接でも自信を持って志望動機を述べられるようになります。
OB訪問で業界研究・企業研究をするだけでなく、面接に向けたアドバイスをもらうのもいいでしょう。
OB訪問は、本番と同じ面接練習とは異なりますが、もしOB・OGからあなたについての質問をされた時はその時のベストを尽くして答えることが大切です。
また、社会人に対する立ち振る舞い方も学んでおくと吉。
志望業界や企業で働く社会人の意見をもらえることは、とても貴重な経験です。
その時にフィードバックがもらえたら本番でアピールするポイントを学び、本選考の面接に活かしましょう。
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8.専門商社と総合商社の違いは取り扱う分野や会社規模!業界企業研究を念入りにしよう
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その気持ちがあるなら、早めに業界研究・企業研究を始めてライバルに差をつけましょう!
そして商社業界といっても、総合商社と専門商社で取り扱う分野や会社の規模は大きく異なります。
専門商社で扱う商材の違いなど、インターネットで検索するだけではわからない違いがたくさんあります。
ぜひ、積極的にOB訪問をしてみてくださいね。
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