カードローンの金利相場を解説!利息を抑えるコツについて
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記事の監修者

涌井 好文 社会保険労務士、行政書士
涌井社会保険労務士事務所代表。社会保険労務士として、給与計算業務や助成金、年金といった分野のコンサルティングを行っており、お金との関わり合いが深い。
また給与の前払いや、福利厚生としての貸し付けなど、キャッシング分野における知見も有している。
>>涌井社会保険労務士事務所
カードローンの利用を考えている方からすると、金利の高さは気になるところでしょう。
カードローンは基本的に、金利が低くなるほど利息を抑えられます。そのため、返済時のことを考えるのであれば、金利の低いカードローンを利用した方が良いでしょう。
この記事では、一般的なカードローンの金利や、利息の計算方法、利息を抑えるための方法を解説します。
目次
カードローンの金利相場を確認
まずは、カードローンに設定されている金利の相場を確認しましょう。金利の相場を確認しなければ、利用を検討しているカードローンの金利が高いのか低いのか正しく判断できません。
ここでは、銀行と消費者金融にわけて金利の相場を紹介していきます。
銀行カードローンの金利は上限15.0%程度が相場
主な銀行カードローンの金利は以下の通りです。
商品 | 金利 |
---|---|
三菱UFJ銀行バンクイック | 年1.8%~年14.6% |
三井住友銀行カードローン | 年1.5%~年14.5% |
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~年14.0% |
りそな銀行りそなカードローン | 年3.5%~年13.5% |
東京スター銀行カードローン | 年1.5%~年14.6% |
住信SBIネット銀行カードローン | 年1.59%~年14.79% |
オリックス銀行カードローン | 年1.7%~年14.8% |
ソニー銀行カードローン | 年2.5%~年13.8% |
楽天銀行スーパーローン | 年1.9%~年14.5% |
じぶん銀行じぶんローン | 年1.48%~年17.5% |
セブン銀行カードローン | 年12.0%~年15.0% |
イオン銀行カードローン | 年3.8%~年13.8% |
横浜銀行カードローン | 年1.5%~年14.6% |
千葉銀行カードローン | 年1.4%~年14.8% |
静岡銀行カードローン「セレカ」 | 年4.0%~年14.5% |
銀行カードローンの金利相場は年15.0%程度と、カードローンの中でも低めに設定されています。
できるだけ低金利で利用したいという人は、先に銀行のカードローンから検討してみるのがよいでしょう。
ただ、銀行カードローンはその銀行の口座を持っていないと利用できないところが多く、不便なとこもあります。
みずほ銀行カードローンや、三井住友銀行カードローンはメガバンクが運営しているカードローンであるため、多くの人に選ばれています。金利も低めに設定されているので検討してみてください。
みずほ銀行カードローン
- 金利
- 2.0%~14.0%
- 借入限度額
- 800万円
- 融資スピード
- 最短翌営業日

- 銀行ならではの低金利カードローン
- 口座をお持ちであれば、来店・郵送なしでWEB完結!
三井住友銀行カードローン
- 金利
- 1.5%~14.5%
- 借入限度額
- 800万円
- 融資スピード
- 最短翌営業日

- スマホで24時間365日申込可能
- 全国ATM手数料無料
消費者金融カードローンの金利相場は上限18.0%程度
主な消費者金融カードローンの金利は以下の通りです。
商品 | 金利 |
---|---|
アコム | 年3.0%~年18.0% |
プロミス | 年4.5%~年17.8% |
アイフル | 年3.0%~年18.0% |
SMBCモビット | 年3.0%~年18.0% |
レイク | 年4.5%~年18.0% |
フクホー | 年7.3%~年18.0% |
ニチデン | 年7.3%~年17.52% |
フタバ | 年14.959%~19.945% |
セントラル | 年4.8%~年18.0% |
消費者金融カードローンの金利相場は年18,0%程度と、銀行カードローンに比べて金利が高めに設定されています。その代わり、消費者金融は金利以外でのサービスが充実しているのです。
例えば、即日融資に対応していることが挙げられます。早いところだと、申込から最短30分ほどで借りられるところもあるので、緊急でお金が必要になったときに強い味方になってくれます。
また他にも、借入・返済方法が豊富です。コンビニATMなど、全国で借入・返済が可能なだけでなく、ネットから指定した口座にいつでも振込で借りることも可能です。
大手消費者金融であるプロミスやアイフルは、WEB申込だと最短25分程で融資をしてくれるので、急ぎでお金が必要という方は検討してみてください。
プロミス
- 金利
- 年4.5~17.8%
- 借入限度額
- 500万円
- 融資スピード
- 最短25分(WEB)

- WEBなら最短25分で融資も可能
- 初回借入から30日間は利息ゼロ円
- 各種手続きはWEBで完結
アイフル
- 金利
- 年3.0%~18.0%
- 借入限度額
- 1万円~800万円
- 融資スピード
- WEBなら融資まで最短25分

- WEB申込なら融資まで最短25分も可能
- 初めてのお借り入れなら30日間金利がゼロ円
- 1秒診断でお借り入れ可能か事前に知れる
カードローンの金利から利息を知ることができる
カードローンの利息は、金利や借入額、利用日数などを元に決まります。
ここからは、利息を求める計算式について説明するとともに、カードローンの公式サイトにある返済シュミレーションの使い方についても解説します。
利息の基本的な計算式は「元金×金利÷365日×利用日数」
利息は下記の計算式に当てはめるだけで、簡単に知れるので覚えておきましょう。
利息=元金×金利÷365日×利用日数
例えば、借入残高が30万円で、金利が年18.0%、利用日数は30日だった場合の計算は【30万円×0.18÷365日×30日=4,438.356】となり、小数点は切り捨てるため、利息は4,438円になることが分かります。
この計算式からわかることは、低金利で借入できても、元金が多い場合や利用日数が長い場合は、利息が多くなってしまうということです。
そのため、利息を少なくするには必要最低限の金額だけを借りて、なるべく早く返済することが大切です。
実際の利息は金利によっても大きく変わる
具体的な例を用いて、金利ごとで完済までに利息がいくらかかるのかを計算してみます。
ここでは、10万円を年18,0%、15,0%、10,0%の金利で、365日で完済する場合に発生する利息を計算してみました。それぞれで発生する利息は下表の通りです。
金利 | 完済までに発生する利息 |
---|---|
年18,0% | 9,148円 |
年15,0% | 7,522円 |
年10,0% | 5,495円 |
このように、数%の違いでも発生する利息は変わります。完済するまでに発生する利息を把握して、返済計画を立てていくことが大切です。
返済シミュレーションを活用しよう
利息の計算は、返済シミュレーションを使うともっと簡単に行えます。
返済シミュレーション
カードローン各社の公式サイトに設置されており、自分が利用したい条件を入力するだけで、利息の計算をしてくれるもの。
例を挙げると、大手消費者金融であるアイフルの返済シミュレーションは以下のようになっており、借入希望額と貸付利率(金利)、返済回数を入力するだけで簡単にその条件の利息を知ることができるのです。

カードローンに申込する前に、返済シミュレーションを活用して、自分が望む借入条件の利息がどれくらいかかるのか知っておくと良いでしょう。
カードローンの金利を比較するときのポイント
カードローンの金利には「〇%~△%」と幅があるため、単純に各サービスを見比べるだけでは正確な比較が難しいと感じるかもしれません。
金利の見方を間違えると、想定より高い利息を払うことになりかねません。ここで、正しく比較するポイントを押さえておきましょう。
比較の際は上限の金利に着目
基本的に利用限度額が上がるほど、適用される金利も下がります。利用限度額を上げるには、まず金融機関から信用してもらう必要があります。
契約当初の利用者は、金融機関から最低限の信用しか得られていない状態なので、利用限度額も低めで上限に近い金利が適用される場合が多いのです。
サービスを長い間使って、利用実績を積み上げ利用限度額が増やすことで、適応される金利が低くなります。なので、いつまでも上限金利が適用され続けるというわけではありません。
無利息期間サービスもうまく活用しよう
無利息期間とは、初めての利用であれば、借りたお金に対して一定期間利息がかからないというものです。これは、主に消費者金融で提供されているサービスで、無利息になる期間は一般的には30日~60日ほどです。
実際に、金利年18,0%で10万円を借りて10カ月で返済する場合、無利息期間のあり・なしでは完済までの利息はどうなるのかを考えてみます。完済までに発生する利息は下表の通りです。
無利息期間 | 完済までに発生する利息 |
---|---|
あり | 6,884円 |
なし | 8,434円 |
ご覧の通り、無利息期間があると10万円でも完済までの利息は大きく変わります。
消費者金融は金利が高めに設定されていますが、少額を借りて短期間で返済ができるという人であれば、無利息期間のサービスを活用するのも方法のひとつです。
実際に多くの人に選ばれていて、無利息期間のあるカードローンを3つ紹介しますので、短期での返済を考えている方は参考にしてみてください。
無利息期間があり多くの人に選ばれているカードローン
プロミス
アイフル
レイク
プロミス
プロミスは、初回借入の翌日から30日間が無利息期間となっています。「初回借入の翌日」というのがポイントで、自分が借入したいタイミングで無利息期間を始められます。
他社の場合だと、「契約日の翌日から」となっていて、契約した次の日から無利息期間が始まる場合が多いのです。なので、借入するタイミングで無利息期間を始めたい方はプロミスを利用すると良いでしょう。
プロミス
- 金利
- 年4.5~17.8%
- 借入限度額
- 500万円
- 融資スピード
- 最短25分(WEB)

- WEBなら最短25分で融資も可能
- 初回借入から30日間は利息ゼロ円
- 各種手続きはWEBで完結
アイフル
アイフルは、契約日翌日から30日間の無利息期間があるカードローンです。さらに、WEB申込なら最短25分で融資を行っています。
また、書類の郵送受渡や在籍確認時の電話連絡が原則不要なのも、利用者にとって大きなメリットといえるでしょう。
以上のことから、アイフルは無利息期間を活用しながら、早く融資を受けられるカードローンと言えます。
アイフル
- 金利
- 年3.0%~18.0%
- 借入限度額
- 1万円~800万円
- 融資スピード
- WEBなら融資まで最短25分

- WEB申込なら融資まで最短25分も可能
- 初めてのお借り入れなら30日間金利がゼロ円
- 1秒診断でお借り入れ可能か事前に知れる
レイク
レイクは、5万円までの借入なら最大180日間無利息で利用できます。また、WEB申込だと1万円〜200万円までの借入なら60日間の無利息期間が利用可能です。
他社だと、「契約日翌日から30日間」「初回借入から30日間」と無利息期間を定めている場合が多いですが、レイクは長めに設定されています。
以上のことから、レイクは少額の借入を検討していて、無利息期間を長く利用したい方に選ばれているカードローンです。
レイク
- 金利
- 年4.5~18.0%
- 借入限度額
- 1万円~500万円
- 融資スピード
- WEBなら最短25分融資も可能

- WEB申込なら初めての人は60日間利息0円
- 最短25分で融資も可能
- 公式アプリ「e-アルサ」でカードレス可能
金利を下げる方法
カードローンの金利は、特定の条件を満たすことで下げることもできます。
担当者と交渉して金利を下げてもらうことは原則としてできませんが、初回の金利がずっと続くわけではありません。必ずしも大幅に金利を下げられるとは限りませんが、いくつか方法を紹介します。
法律によって借入限度額が高くなると金利は下がる
借入限度額別で適用する金利を低くするカードローンもある
法律によって借入限度額が高くなると金利は下がる
カードローンは、借入限度額が高くなるほど金利が下がる仕組みになっており、利息制限法という法律でも金利が決められています。
第一条 金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
引用元:利息制限法 | e-Gov法令検索
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分
例を挙げると、借入限度額が50万円の場合だと適応される上限金利は18.0%ですが、100万円になると上限金利が15.0%に下がるということです。
借入限度額別で適用する金利を低くするカードローンもある
借入限度額によって、金利を独自に低くするカードローンもあります。
例えば、三井住友銀行カードローンの借入限度額と金利は以下のようになっています。
借入限度額 | 金利 |
---|---|
100万円以下 | 12.0%~14.5% |
100万円超200万円以下 | 10.0%~12.0% |
200万円超300万円以下 | 8.0%~10.0% |
300円超400円以下 | 7.0%~8.0% |
400円超500円以下 | 6.0%~7.0% |
500円超600円以下 | 5.0%~6.0% |
600円超700円以下 | 4.5%~5.0% |
700円超800円以下 | 1.5%~4.5% |
この表のように、借入限度額ごとによって設定される金利が変わります。カードローンによって、金利が下がる借入限度額も異なるので、各社の公式サイトで確認してみてください。
借入限度額が増えても、その分多く借入しなければいけないわけではありません。中には、金利を引き下げる目的で借入限度額を増やす人もいます。
審査を受けなおす必要がある
借入限度額を増やすためには、初めて利用するときと同様に審査を受ける必要があります。いわゆる、増額審査というものです。
ただし、金利に不満があるからといって、すぐに増額審査を受けられるわけではありません。
増額審査では、収入状況や他社での借入状況だけでなく、そのカードローンで借りたお金を、きちんと返済してきたという利用実績が見られます。
一般的に、契約から6ヶ月以上の利用実績が必要と言われています。そのため、カードローンの利用を始めたら、まずは借りたお金を遅れることなく返済し、利用実績を築くことに専念しましょう。
まとめ
カードローンを初めて利用する方の場合、上限金利が適用される場合がほとんどです。金利を下げるには、利用実績を積み重ねて利用限度額を増やす必要があります。
基本的に、金利が下がるほど利息は抑えられます。そのため、利息を抑えたい人は金利が低めに設定されている銀行カードローンを選ぶと良いでしょう。
しかし、短期間で返済できるのであれば「無利息期間」のあるカードローンを選んだ方が良い場合もあります。自分の状況を見て、短期で返済できそうなら「プロミス」や「アイフル」などの、無利息期間が設定されているカードローンを利用してみましょう。
プロミス
- 金利
- 年4.5~17.8%
- 借入限度額
- 500万円
- 融資スピード
- 最短25分(WEB)

- WEBなら最短25分で融資も可能
- 初回借入から30日間は利息ゼロ円
- 各種手続きはWEBで完結
アイフル
- 金利
- 年3.0%~18.0%
- 借入限度額
- 1万円~800万円
- 融資スピード
- WEBなら融資まで最短25分

- WEB申込なら融資まで最短25分も可能
- 初めてのお借り入れなら30日間金利がゼロ円
- 1秒診断でお借り入れ可能か事前に知れる

記事の編集責任者
佐野 希拓 Kihiro Sano
愛知県出身。高校・大学に通いながらフリーの作曲家として活躍する傍ら、WEB上でのさまざまな文章作成に携わる。転職を機に本格的な金融系ライターとして活躍し、メディア制作・運営実績は10サイト以上。作成した総記事数は400本以上。
「最適な意思決定支援」という信念を持ち、読者が納得できる記事制作を心がけている。
監修者コメント
涌井 好文 社会保険労務士、行政書士
カードローンの利用には金利を踏まえた上で比較検討することが重要
カードローンを利用する際には、金利を調べることが重要です。カードローンによって金利の相場は異なり、大きな利息の差として現れることもあります。無利息期間を設けているカードローンもあり、こういったポイントに着目することで、利息を抑えた借入が可能となります。また、借入限度額を上げることで金利が下がる場合もあるため、ぜひ活用しましょう。